RENOVATION
JOURNAL
リノベの情報マガジン
2022.10.04 火
No.24
リノベーションのコト
あなたの家のお風呂はユニットバス?在来浴室?おすすめのリノベーション方法とは
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築年数の経過とともに劣化が気になる浴室。毎日使用する浴室は、15年を目安部品の交換やリノベーションをするのがおすすめです。
そこで今回は、リノベーションする前に知っておきたい浴室の種類やメリット・デメリットから、おすすめのリノベーション方法・費用の相場などをご紹介します。
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リノベーションする前に知っておきたい!浴室の種類
浴室は「ユニットバス」と「在来浴室」という2種類に分けられます。種類によってリノベーションの方法や費用も異なりますので、まずはお住まいがどちらの浴室なのか、知っておくことが大切です。
ユニットバス
ユニットバス(別名:システムバス)とは、浴槽や床・壁・天井などの浴室に使われる備品すべてを工場生産したのちに、現場で組み立てる浴室です。
ユニットバスと聞くと、ホテルのようにトイレ・バス・洗面が一体になったものを思い出す人も多いかもしれませんが、これは「3点ユニットバス」というユニットバスの1種です。
浴室に使うすべてのパーツが量産される規格製品のため、製品によってサイズが決まっています。浴室全体の大きさは、0.75坪や1坪など床面積で表現されることも多いです。ちなみに、1坪の大きさは約2畳(約3.3㎡)です。
物件種別ごとに用いられるサイズは、マンションで1216タイプが多く使用され、一戸建て用はもう少し大きいサイズの1616タイプ・1620タイプ・1818タイプが多く使用されています。
実際の寸法は以下の表を参考にしてみてください。
<ユニットバスの主な規格サイズ>
坪タイプ | サイズ | 浴室内寸(奥行き・幅) |
---|---|---|
0.75坪 | 1216 | 120cm×160cm |
1317 | 130cm×170cm | |
1418 | 140cm×180cm | |
1坪 | 1616 | 160cm×160cm |
1717 | 170cm×170cm | |
1.25坪 | 1618 | 160cm×180cm |
1620 | 160cm×200cm | |
1.5坪 | 1624 | 160cm×240cm |
1818 | 180cm×180cm |
表をご覧いただければわかるように、1坪、1.25坪タイプと比較すると0.75坪タイプは20cm~40cm小さくなっています。
また、覚えておきたいのが、ユニットバスのサイズ表記自体はメーカー問わず共通ですが、商品によって、フィットする浴室の外寸は異なるということです。
まとめると、同サイズ表記のユニットバスならすべて自宅の浴室にフィットするというわけではないので注意しましょう。
在来浴室
在来浴室とは、床や壁の防水性を考慮しながら、タイルやコンクリートで仕上げる昔ながらの工法で作られた浴室のこと。築年数が経過した住宅に多い浴室タイプです。
ユニットバスと違って規格がないので、自由度の高い浴室リフォームが叶いますが、築年数とともに補強工事などを行う必要もあります。
ユニットバスのメリット・デメリット
続いて、ユニットバスと在来浴室それぞれのメリットとデメリットをお伝えします。まずは、ユニットバスのメリット・デメリットです。
【ユニットバス】メリット
ユニットバスのメリットは大きく3つあります。
- コストパフォーマンスが良い
- メンテナンスがしやすい
- 水漏れの心配が極めて少ない
コストパフォーマンスが良い
1つ目は、コストパフォーマンスが良いこと。量産された規格製品のパーツを組み立てるため、オーダーメイドの在来浴室よりも費用がリーズナブルです。また、工期も短く、人件費も安く済みます。
メンテナンスがしやすい
2つ目は、メンテナンスがしやすいこと。ユニットバスはパーツが一体化されていることから、つなぎ目に汚れが溜まりにくくなっていたり、カビが生えにくく、水はけしやすいような設計になっていたりと、メーカーごとに開発に力を入れています。
水漏れの心配が極めて少ない
3つ目は、水漏れの心配が極めて少ないこと。上述したように、パーツが一体化していること、素材自体の防水性が高いことから、水漏れの心配がほとんどありません。
【ユニットバス】デメリット
デメリットは、浴室サイズによって導入できないケースや、設備の後付けが難しいケースがあることです。すべてのパーツを組み合わせるので、場所に合わせて変形させることがしにくいといったデメリットがあります。(梁型にあわせるなどはできます。)
仮に、規格サイズが合わない場合でもユニットバスを設置したい場合には、ハーフシステムバス(浴槽・洗い場・壁の下部分のみがセットになったもの)など、サイズオーダーをする必要があります。
在来浴室のメリット・デメリット
続いて、在来浴室のメリット・デメリットを紹介します。
【在来浴室】メリット
在来浴室のメリットは、主に2つあります。
1つ目は、すべて一から作成するので、空間や形状に関係なく、自由度高く自分だけのこだわりある浴室空間を創れることです。
2つ目は、現場で浴室を作り上げていくため、さまざまな浴室のタイプに対応できます。
【在来浴室】デメリット
マンションの物件によっては、在来浴室からユニットバスへのリノベーションができない場合もあるのがデメリットです。
ユニットバスへの工事も可能な場合でも、床の高さや入口ドアの高さに制限が多いため、注意が必要です。
その他、ユニットバスに比べてデザイン性に長けている一方、機能が劣ったり、お手入れに手間がかかったりするデメリットもあります。すべてがオーダーメイドなので、費用がかかるほか、工期も長くなってしまいます。
【パターン別】リノベーションの相場
気になるリノベーションの相場を見ていきましょう。
ここではユニットバスからユニットバスへのリノベーションや、在来浴室からユニットバスなど、パターン別のリノベーションの相場を紹介します。
ユニットバスからユニットバス
規格化されているユニットバスは、サイズが大きくなるほど値段が高くなります。
たとえば、マンションに多く見られる1216タイプの浴槽の場合であれば、費用相場は60万円から120万円程度です。ただし、0.75坪タイプでも1216や1317などのサイズの違いやメーカーの違い・器具のグレードなどによっては費用が変動します。一戸建てに多い1616タイプになれば、80万円から160万円程度と相場も高くなります。
在来浴室からユニットバス
在来浴室のデメリットでも挙げましたが、マンションの物件によっては、在来浴室からユニットバスへのリノベーションができない場合があります。そのため、マンションの場合の費用相場は出せませんが、一戸建てに多い1616タイプだと、80万円から160万円程度が相場です。
ユニットバスから在来浴室
在来浴室は、浴槽や壁の大きさ・素材など、すべて自分好みにこだわれるので費用も高くなります。また、ユニットバスから在来浴室へのリノベーションの場合、内装工事から行わなければならないので、最低でも150万円以上が必要になるでしょう。
一戸建てに多い1616タイプの費用相場は、150万円から300万円程度です。
在来浴室から在来浴室
在来浴室のまま「浴槽のみを交換」「タイルの張り替えだけ」などの部分的なリノベーションであれば、60万程度と比較的リーズナブルに抑えられる場合もあります。
ただし、自由度の高い空間創りが在来浴室のメリットなので、こだわって作る場合には、費用が高くなります。使用する素材や工事範囲により相場は異なりますが、一戸建てに多い1616タイプの費用相場は、多く見積もって200万円から350万円程度です。
あなたはどっち?おすすめのリノベーション方法
最後に、浴室のリノベーション方法を迷っている方に向けて、おすすめのタイプをそれぞれご紹介します。
ユニットバスをおすすめしたい方の特徴
ユニットバスの費用のリーズナブルさや工期の短さ・メンテナンスの楽さなどのメリットから、ユニットバスをおすすめしたい方の特徴は、主に次の3つです。
- できるだけ費用を抑えたい方
- リノベーションにあまり時間がかけられない方
- 浴槽のお手入れを気軽に済ませたい方 など
これらに当てはまる方は、ユニットバスへのリノベーションがおすすめです。また、現在のお住まいがシステムバスの方は、そのままユニットバスへのリノベーションが気軽でしょう。
在来浴室をおすすめしたい方の特徴
在来浴室は自由度が高いため、浴槽や壁の大きさ・使う素材にこだわって浴室空間を創れるメリットから、主に次の2つに該当する方におすすめです。
- こだわって家づくりをしたい方
- 窓の場所にも気を使いたい方 など
これらに当てはまる方は、在来浴室へのリノベーションがおすすめです。
また、ユニットバスの規格が合わない家もありますので、その場合も在来浴室へのリノベーションを検討する必要があります。
まとめ
浴室は癒やしの空間でもあり、体を清潔に保つための場所でもあるので、15年を目安に部品の交換や細かなリノベーションが最適です。
今回ご紹介したリノベーションの費用相場やオススメのタイプなどを参考にぜひ、検討してみてください。また、セナリノベであればリノベーションの豊富な実績もありますので、浴室のリノベーションにお悩みの方はぜひ、ご相談お待ちしております。