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リノベーション費用相場は?予算内でリノベーションするコツも紹介

No.02

リノベーションのコト

リノベーション費用相場は?予算内でリノベーションするコツも紹介

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中古住宅やマンションを自分のイメージ合わせて改修するリノベーションですが、費用が気になって実現できないという方も少なくないでしょう。費用の内訳などを確認しておかなければ、予算をオーバーしてしまう可能性が高くなります。

今回は、リノベーション費用の相場やフルリノベーションにかかる費用の内訳、新築の費用との違いなどについて、詳しく解説していきます。リノベーションの費用を予算内で収めるコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

リノベーション費用の相場

リノベーション費用相場は?予算内でリノベーションするコツも紹介

まずは、リノベーション費用の相場をリノベーションの内容別に見ていきましょう。費用を左右する要素についても解説していきます。

フルリノベーションにかかる費用の内訳

フルリノベーションとは、建物を骨組みだけの状態にしたうえで、全体的な大規模工事を行うことを指します。

フルリノベーションの工事の内容はさまざまなので費用相場の幅が広くなりますが、おおよその費用は下記を参考にしてみてください。

  • マンションのフルリノベーション:250~900万円
  • 戸建てのフルリノベーション:390~2,500万円

平米単価や坪単価で考えた場合は、8~22万円/㎡( 5〜6.7万円/坪)、設備や素材にこだわりがないという場合には、15万円/㎡以内(4.5万円/坪)が目安です。

尚、マンションでも素材やグレード、機能性などにこだわった場合は、リノベーションの総額が1,000万円を超えることがあります。

部分的なリノベーションにかかる費用の内訳

部分的なリノベーションにかかる費用の内訳は、下記のとおりです。

間仕切りの撤去 7~23万円
間仕切りの新設 8~35万円
台所・キッチン 50~150万円
トイレ 15~50万円
浴室 50~150万円
洗面所 15~50万円
リビング 15~150万円
和洋室 20~50万円
和室→洋室 25~100万円
壁付けクローゼット設置 10~48万円
ウォークインクローゼット設置 18~80万円
耐震工事 25~200万円
断熱工事 20~120万円

戸建ての場合は、建物の劣化状況によって外壁や屋根もメンテナンスする必要も出てくるため、あらかじめ予算に入れておくといいでしょう。

外壁塗装 50~180万円
外壁重ね張り 100~200万円(カバー工法)
外壁張り替え 130~230万円
屋根塗装 30~80万円
屋根重ね葺き 60~250万円(カバー工法)
屋根葺き替え 60~300万円

費用を左右する要素

リノベーション費用を左右する主な要素は、リノベーションする箇所や内容によります。先にご紹介した目安でもわかるように、部分的な補修でも間仕切りの撤去や新設程度ならそれほど高額にはなりませんが、耐震性や耐熱性などを強化工事も一緒に実施すれば、数百万単位での費用が発生します。

中古住宅のリノベーションと新築の費用の違い

リノベーション費用相場は?予算内でリノベーションするコツも紹介

続いて、中古住宅のリノベーションと新築の費用の違いを詳しく見ていきましょう。

建物価格

中古のリノベーションは建物価格が安く済むため、総費用も抑えることができます。なお、中古物物件は築年数の経過とともに価格が下がっていきます。

たとえば、マンションの場合は購入後徐々に下落を続けていきます。下げ止まるのは築30年になってからです。つまり、築年数が経過している物件ほど安く購入することができます。

尚、2020年度の住宅市場動向調査によれば、新築建売住宅の平均購入価格は3,826万円、中古住宅は2,894万円となっています。リノベーション費用を考えても、中古住宅を購入した方が費用を安く抑えられる可能性は高くなるでしょう。

ただし、リノベーションの工事が大規模になれば、予算が1,000万円をオーバーするケースも少なくありません。また、先のデータはあくまでも「平均購入価格」なので、条件の良い中古住宅は建物価格がさらに高くなります。

特に工費が高くなりがちな耐震性と耐熱性に関しては、購入前にしっかりとチェックしておきたいところです。

建物の築年数によってリノベーション費用が高くなる

築年数が経過するほど物件価格は安くなる傾向にありますが、リノベーション費用は築年数に比例して高くなっていきます。

たとえば、マンションの場合は配管の交換、戸建てなら躯体の補強などの工事が考えられるでしょう。築年が浅ければ不要な工事も、築年数が古くなるほど増えていきます。物件価格を安く抑えるか、リノベーション費用を安く抑えるかは、リノベーションを考えるうえで重要なポイントと言えます。

マンションの修繕積立金

中古マンションを購入する場合には、修繕積立金にも注意する必要があります。積立計画にもよりますが、築年数が経過しているマンションの方が新築よりもひと月あたりの修繕積立金が高いです。

建物の構造や状態によっても修繕積立金の額は変わるので、購入する前に積立計画や修繕積立金の額を確認しておきましょう。

セナリノベの実例からリノベーションの費用感を把握しよう

前述でリノベーション費用相場や内訳を解説しましたが、リノベーションする箇所や範囲・内容によっても費用が異なります。そこで次に、セナリノベで実際に施工した3つの実例を紹介します。

実例からリノベーションの費用感を把握してみましょう。

【実例①】マンションの間取りを3LDK→1LDKに変更

ひとつめは、3LDKだったマンションの間取りを開放的な空間にするため1LDKに変更した実例です。

寝室を小さめな1部屋にして、リビング・ダイニングキッチンを広々とした空間にすることで、帰宅後も落ち着ける場所に仕上げています。

また、マンションの玄関は狭いと考える方も多いですが、土間玄関にすると収納力もあがり、圧迫感のない玄関にするのもリノベーションなら可能です。

深まる色・深まる艶を愉しむ暮らし

費用 900万円
間取り 3LDK→1LDK
床面積(壁芯) 63.27㎡
工期 65日

深まる色・深まる艶を愉しむ暮らし

【実例②】マンションの間取りを変えずにリノベーション

マンションには耐力壁で建物を支える「壁式構造」という構造があります。壁で建物を支えているため、間取りを自由に変更できない物件もあります。

しかし、間取りが変更できなくても、建具や収納をどのように配置するかのちょっとした工夫で、使い勝手の良いお住まいにリノベーション可能です。

大きな窓からの光が映える北欧スタイルの暮らし

費用 500万円
間取り 2LDK→2LDK
床面積(壁芯) 58.07㎡
工期 50日

大きな窓からの光が映える北欧スタイルの暮らし

【実例③】戸建てをフルリノベーション

中古戸建てのなかには、再建築不可の物件があり建て替えができない住宅が存在します。建て替えが困難なお住まいでも、リノベーションなら新築同様のこだわり空間と快適性を実現できます。

自然素材をふんだんに使ったオシャレな暮らし

費用 2,000万円
間取り 3DK→4LDK
床面積 73.08㎡
工期 110日

自然素材をふんだんに使ったオシャレな暮らし

リノベーション金額を予算内で収めるためのコツ

リノベーション費用相場は?予算内でリノベーションするコツも紹介

リノベーション金額を予算内で収めるためのコツを3つご紹介します。

  • 予算を担当者と打ち合わせしておく
  • 優先順位をつける
  • どんな家にしたいか明確なイメージをもつ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

予算を担当者と打ち合わせしておく

担当者とリノベーションの打ち合わせをする際に、「予算は500万円でお願いします」というように、はっきりと伝えておきましょう。

同じ設備や床材でも、グレードや素材によって費用は大きく変わります。また、同じ品質でもメーカーによって安く仕入れられるケースもあります。そのため、あらかじめ予算を伝えておけば、予算の範囲内でリノベーションが完了するように提案してくれますので予算オーバーしにくくなります。

優先順位をつける

リノベーションをしたい箇所が多くて予算がオーバーしてしまうような場合は、優先順位の低いものから除外していきましょう。なかなか優先順位が決まらないというケースも少なくありませんが、そのような場合には「既存のままでもそれほど困らない場所」から省いていくといいでしょう。

優先順位ではなく価格で決めてしまうと、リノベーション完了後に後悔することにもなりかねません。 頭の中で優先順位がなかなか決められない場合は、メモに書いて整理してみてください。

どんな家にしたいか明確なイメージをもつ

「床を変えたい」や「キッチンを新しくしたい」というような漠然としたイメージでは、予算を抑えることはできません。「床には無垢材を使う」「キッチンはI型キッチンにする」などのように、具体的なイメージを担当者に伝えるようにしてください。

使いたい素材やキッチンの具体的なメーカー名も決めておくと、予算から大きくずれることは少なくなります。伝え漏れを防ぐために、担当者との打ち合わせ前にメモに書き出しておくといいでしょう。

まとめ

リノベーションやフルリノベーションにかかる費用相場は幅が広いため、依頼をする前にイメージを明確にしておくことが大切です。中古マンションを購入する場合は、物件価格だけではなく、修繕積立金などの毎月かかる費用の額も事前に調べておきましょう。