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マンションの維持費はいくら?戸建てとの比較や抑えるコツを解説

No.14

お金のこと

マンションの維持費はいくら?戸建てとの比較や抑えるコツを解説

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マンションと戸建てを購入する際は、物件の購入費用や住宅ローンだけでなく、維持費がかかります。マンションと戸建てでは、維持費が異なりますが「どちらが安いの?」「維持費にはどのようなものがあるの?」などと、気になっている方も多いのではないでしょうか?

今回は、 マンションと戸建ての維持費の内訳と維持費の違い、マンションの維持費を抑えるコツなどを解説します。マンションや戸建ての購入で迷われている方や具体的な維持費の内容を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

マンションと戸建ての維持費の内訳

マンションの維持費はいくら?戸建てとの比較や抑えるコツを解説

ここでは、マンション購入後にかかる以下5つの維持費を解説します。

  • 固定資産税
  • 火災保険
  • 修繕積立費
  • 管理費
  • 駐車場費用

固定資産税

毎年1月1日の時点で土地や建物を所有している方に課される税金です。一括で納税するか、年4回に分けて納税するか選択できます。

固定資産税は、毎年支払わなければなりません。しかし、3年に1度評価額を見直すを評価替えを行います。

固定資産税の計算方法は、課税標準額(固定資産税評価額)×標準税率(1.4%)です。

火災保険

火事で家が燃えた場合や落雷、破裂・爆発の被害に遭った際の損害を補償する保険です。また、台風による屋根瓦の破損(風災)、大雨による洪水や床上浸水(水災)の被害についても補償の対象になります。

火災保険について詳しく知りたい方は「中古マンションの火災保険は必要?補償内容や相場、選び方をご紹介」で解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

修繕積立金

共用部分の大規模修繕工事に充てられる費用です。主に外壁塗装やエレベーターのメンテナンス、通路シートの張替え、屋上の防水処理などが対象です。

長期修繕計画に基づき金額が決められます。しかし、住んでいるマンションの総戸数や修繕規模により金額が異なります。

管理費

マンションの敷地や共用部分の維持・管理にかかる費用です。たとえば、共用部分の清掃や設備点検、管理人の人件費などです。

駐車場費用

自動車を所有している場合、駐車場に止める費用です。マンションの駐車場は、平置き駐車場、機械式立体駐車場、自走式立体駐車場などのタイプがあります。

一般的には、マンション管理組合・管理会社などと契約します。

戸建てにかかる4つの維持費

続いて、戸建て購入後にかかる以下4つの維持費を解説します。

  • 固定資産税
  • 火災・地震保険
  • 外・内装などの修繕費
  • 自治会費

固定資産税

マンションと同様、毎年1月1日の時点で土地や建物を所有している方に課される税金です。土地と建物どちらにも課税されるので、戸建てと一緒に土地を購入している方は、土地にも課税されます。

一方、一定の条件で​​​​固定資産税の住宅用地の特例を受けられます。

火災・地震保険

住宅ローンを組む際は、火災保険に加入が義務付けられている場合があります。

一方、地震保険は、地震や噴火、これらの原因とする津波、火災、損壊などの被害に遭った際の損害を補償します。

ただし、地震保険は、火災保険とセットで契約する必要があります。単独では契約ができません。

外・内装などの修繕費

戸建ては、外装・内装の修繕を自身で行わなければなりません。マンションでは、月々の修繕積立金で賄うことがほとんどですが、戸建てでは劣化やひび割れなど、必要に応じて修繕が必要になります。

したがって、あるタイミングで戸建ての外装・内装の修繕が必要になる時期に備えて、資金を準備しておくことが大切です。

自治会費

自治会の主な活動は、住民同士のコミュニケーションを深めるための交流や防犯、防災などに備えた活動を中心としています。

しかし、自治会に入るのは任意であるため、必ずしも自治会を支払う必要はありません。

マンションと戸建ての維持費を比較

マンションの維持費はいくら?戸建てとの比較や抑えるコツを解説

マンションと戸建ての維持費は、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの違いやメリット・デメリットを解説します。

マンションと戸建ての維持費の違い

マンションと戸建ての維持費の違いをまとめると、以下の表のとおりです。

マンションの維持費 戸建ての維持費
固定資産税 固定資産税
火災保険 火災・地震保険
駐車場費用 外装・内装などの修繕費
修繕積立金・管理費 自治会費

マンションと戸建ての維持費を比較分析

マンションと戸建てどちらにするか迷う方も多くいます。ここでは、それぞれの維持費について比較します。

マンションでは、区分所有法の規定により、管理組合に参加しなければなりません。

管理組合で組織され、戸建てにはない管理費・修繕積立金があります。築年数が経つと管理費・修繕積立金が上がる可能性もあります。

また、大規模修繕には、一時金の支払が発生する場合もあります。

戸建てには、敷地内に自動車を止めることができる場合が多くありますが、マンションでは、専用の駐車場に止めるため、毎月の駐車場代が発生します。

しかし、マンションは戸建てより物件を安く購入することができ、維持・管理の費用はかかりますが、手間は少ないです。

一方で、戸建ては、管理費や修繕積立金が不要ですが、修繕や点検のため毎月の積立を計画的におこなわなければいけません。物件価格は土地代と建物代を合計するとマンションより高くなるケースもあり、立地面では駅から遠く不便な場所に建てられることもあります。

マンションと戸建てを維持費で決めるときのポイント

マンションと戸建ての維持費を決めるポイントとして、自動車を所有しているか、所有していないかで変わってきます。

年間の駐車場代が12万円とすると、2年で24万円、3年で36万円になります。

また、物件の維持・管理費用を見ると、マンションの維持費が高めになりますが、物件購入額は戸建ての方が高くなります。

戸建ては、管理費・修繕積立金が不要ですが、建物の経年劣化や設備の急な故障により、リフォームや設備交換費用が割高になるケースも考えられます。

それぞれの重視する点やライフスタイルによって検討することが大切です。

マンションの維持費を抑えるコツ

マンションの維持費はいくら?戸建てとの比較や抑えるコツを解説

マンションの維持費は、工夫次第で抑えることができます。それぞれ解説します。

築年数が浅いマンションを選ぶ

築年数が浅いマンションを選ぶと、管理費・修繕積立金が安い傾向にあります。ただし、あまりにも安すぎると、工事を行うときに一時金などが発生することもあります。

戸数が多いマンションを選ぶ

戸数が多いマンションほど一戸当たりの負担額が軽減されるため、管理費・修繕積立金が安い傾向にあります。

駐車場費用が安いマンションを選ぶ

シャッターや屋根が付いている駐車場や機械式立体駐車場などは、駐車場代が高い傾向にあります。また、大都市など、利便性の高いエリアも駐車場代が高く設定されています。

屋根がなく、舗装されていない砂利の平置き駐車場であれば、比較的安く設定されていることが多いです。

まとめ

マンションと戸建ての維持費は、それぞれ異なる部分があります。特にマンションでは、建物の維持・管理に必要な管理費・修繕積立金、駐車場代がかかります。

しかし、物件そのものの価格は、築年数や立地、広さにもよりますが、戸建ての方が高くなる場合があります。

またマンションと戸建ての維持費のポイントとしては、自動車を所有しているか、してないかで費用が変わります。

尚、共用部分のエレベーターに防犯カメラが設置されているセキュリティが強化されているマンションでは管理費が高い傾向にあるので、自身の状況や用途によってマンションを選ぶようにしましょう。