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リノベの情報マガジン
2021.10.26 火
No.10
中古住宅のコト
中古マンション購入の流れを解説!必要書類や期間、注意点もご紹介
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中古マンションを購入する際は、住宅ローンの融資や契約など、さまざまな手続きが必要です。しかし「中古マンション購入の流れがわからない」「気をつけるべき点は?」などと、複雑に感じている方も多いのではないでしょうか?
今回は、中古マンション購入の流れや手続き、必要書類、注意点などを解説します。中古マンション購入の手続きを行う際、ぜひ参考にしてみてください。
目次 [閉じる]
【中古マンション】購入の流れと期間
中古マンションを購入するまでにどのような手順で何をすればよいのか、購入の流れと期間について解説します。
購入までの流れ
中古マンションを購入する流れは、大まかに以下の9ステップです。
- 資金計画を立てる
- 物件選び
- 内見
- 買付証明書の提出
- ローンの事前審査
- 重要事項説明・売買契約・手付金の支払い
- 住宅ローン本審査
- 住宅ローン申し込み
- 決済・引き渡し
購入完了までの期間
中古マンション購入するまので期間は、物件により異なりますが、1〜3ヶ月程度が目安です。
住宅ローンの手続きを並行して行うため、審査状況により長引くケースもあります。
【中古マンション】資金計画〜購入手続きまでの流れ
中古マンションの物件選びは、建物の状況以外にも細かくチェックする項目があります。ここでは、資金計画から選び方・購入手続きまでの流れを解説します。
資金計画や物件のこだわりを決める
まずは、資金計画を立てる必要があります。住宅ローンの借入可能額は、一般的に年収の5倍程度までと言われています。
中古マンション購入時には、頭金や手付金、印紙税、仲介手数料、登記費用などの諸費用がかかります。
また、購入後の毎月の支払いは、管理費や修繕積立金も必要になります。その他、車を所有すると、駐車場代もかかります。
最初に予算を決め、住宅ローンの具体的な返済プラン(月々の返済額、将来的なリフォーム費用など)を立てていくことが重要です。
一方、資金計画と合わせて、どのような物件を購入するか明確にします。立地や間取り、設備など、こだわりたい部分の優先順位を決めておくとよいでしょう。
物件選びと見学
続いて、物件の情報収集を行います。下記のようなさまざまな条件を考慮しながら、希望する物件を探します。
- 予算
- 築年数
- 広さ
- 設備
- 周辺環境
- 最寄り駅からの距離
情報収集の方法として、インターネットで住宅情報サイトから検索する、複数の不動産会社を回るなどがあります。
気になった物件が見つかれば内見の申し込みを行います。最近では、オンライン内見を導入している企業も徐々に増えているので、都合の良い時間帯で内見できます。
内見では、下記のような要素を細かく確認しましょう。
- 外観
- 外壁
- 内装
- 設備
- 日当たり
- 風通し
- 共用部分(エントランス、廊下、階段、郵便ポスト)
- 周辺状況
- 駅からの距離
買付証明書の提出
内見後は、気に入った物件があれば不動産仲介業者に購入意思を伝えるため、買付証明書を提出します。書式の決まりはなく、購入希望価格、契約希望日、引渡し希望日などを記載します。
ただし、この書面に法的効力はありません。
【中古マンション】購入手続きと必要書類
ここからは、実際に中古マンションを購入する手続きと必要な書類について解説します。
購入の申し込み
買付証明書を提出してから、購入の申し込みをします。
不動産仲介業者に物件について不明な点などを聞き、合わせて価格交渉も行います。
住宅ローンの事前審査
住宅ローンを利用する際は、事前審査が必要です。借入額が大きいほど審査が厳しくなる傾向があります。
売買契約の手続きと必要書類
売買契約締結前には、宅地建物取引士から重要事項説明が行われます。重要事項説明とは、買主が記名・押印する前に対象物件に関する事項について説明することです。
具体的には、土地や建物に関する事項、権利に関する事項、整備状況、損害賠償額の予定または違約金に関する事項、建物の性能評価や調査に関する事項など、さまざまな項目があります。
売買契約は、一般的に購入申し込みから1~2週間後に行われます。
売買契約の手続きの流れ
売買契約の締結では「手付金」「仲介手数料の半分」などの支払いを行います。
売買契約に必要な書類と持ち物
売買契約の際には、下記の通りの書類と持ち物が必要です。
- 本人確認書類
- 印鑑証明書
- 収入印紙
契約締結時には、実印での捺印が必要ですので、印鑑(実印)を持参しましょう。
【中古マンション】住宅ローン手続きと必要書類
中古マンションを購入するために住宅ローンを利用する際、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。ここでは、売買契約後、住宅ローンを組む際の手続きと用意すべき書類について解説します。
住宅ローンの本契約
売買契約を結ぶと、次に住宅ローンの本審査を進めていきます。
年収や契約者の健康状態、勤務先の事業内容、物件の担保価値など、さまざま事項を審査します。
住宅ローンを利用する場合は、団体信用生命保険に加入することがほとんどです。
団体信用生命保険とは、債務者が返済中に死亡または高度障害状態に陥ったなどで、住宅ローンの返済が困難なったときに、残りの住宅ローンが弁済される保険です。
団体信用生命保険にも審査があります。
住宅ローンの本契約の必要書類
住宅ローンを本契約する際には、下記の通りの書類が必要です。
- 本人確認書類
- 住民票
- 印鑑証明書
- 前年の源泉徴収票
- 預金口座通帳
- 登記簿謄本
- 不動産売買契約書
- 重要事項説明書
住宅ローンの審査を通過すると、金融機関と金銭消費貸借契約を結びます。
【中古マンション】購入後から引き渡しまでの流れ
中古マンション購入後は、物件の引渡しや決済を行います。ここでは、中古マンション購入から引き渡しまでの流れを詳しく解説します。
購入後の決済手続き
買主が住宅ローンを利用している場合は、ローンを組んだ金融機関で決済を行うことが一般的です。住宅ローンを利用する金融機関の担当者や司法書士が立ち合います。
決済に立会う司法書士は、売主・買主の本人確認や登記の必要な書類をチェックします。
代金の授受は、銀行振込みもしくは現金で行われることがほとんどです。銀行振込の場合は振込手数料がかかるので注意してください。
決済手続きで必要な書類と持ち物
決済手続きの際には、下記の通りの書類と持ち物が必要です。
- 印鑑(実印)
- 印鑑証明書
- 本人確認書類
- 写真付き身分証明書
- 不動産の評価証明書
- 登記済証・登記識別情報
決済が完了すると、司法書士や不動産仲介会社への報酬を支払います。
物件の引き渡し
続いて、物件の引き渡しを行います。物件が売主の住居だった場合は、引き渡し日が変更になるケースもあるので注意が必要です。
最後は、鍵を買主に引き渡して完了します。ただし、鍵をそのまま使用するケースは少なく、買主が後から交換します。
引き渡しが完了すると、売主と買主が引き渡し確認書に記名・押印します。
登記登録の手続きと必要書類
登記登録する際には、下記の通りの書類を司法書士に提出します。
- 住民票
- 本人確認書類
- 印鑑証明書
- 固定資産評価証明書
- 売買契約書
- 司法書士への委任状
その後、司法書士が引き渡しの完了後に登記申請を行います。
まとめ
中古マンションを購入する際は、あらかじめ物件の情報収集や資金計画を立てることが大切です。
売買契約時には必要な書類が多くあるので、中古マンション購入の流れでどの書類が必要なのかを把握しておくと、スムーズに進めることができます。
物件について不安な部分や気になる点があれば、契約前に不動産仲介業者へ確認を取りましょう。